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引き寄せの法則の原点:ザ・マスター・キーが10分で読める要約

チャールズ・F・ハアネルは、米国人で、30代前半から砂糖やコーヒーを扱う事業をはじめて莫大な富を築き、その際に、自分が学んだ成功哲学を、著書にまとめ次々に出版した。

今回ご紹介する1917年に刊行された彼の代表作『ザ・マスター・キー』は、当時人気を博したが、教会の思想と合わないと1933年に発禁処分となったほどである。

この著書は、ナポレオン・ヒルやデール・カーネギーらが多大な影響を受けたとされる。成功哲学である引き寄せの法則の原典とも言えるだろう。

著書は、全24週あり、それぞれに、基本的な考え方に加えて、それぞれの週のテーマに合わせるようなイメージトレーニングがついているが、今回は、内容が膨大になるため、週ごとの内容の要約になっている。

第1週

心は創造的であり、人生の状況や環境、経験などはすべて、習慣的な心の持ち方や傾向が生み出す結果なのです。

内的世界は原因であり、外的世界は結果です。

結果を変えたければ、原因を変えなければなりません。

内的世界を変えるには、客観的な心と主観的な心とを意識的に協調させ、有限なるものと無限なるものとを和解させることで、未来が完全に私たちのほしいままになるのです。

第2週

明確な目標に焦点を当てた思考はエネルギーであり、パワーになります。

このパワーを自由にできるかは、自分の潜在意識の中に潜む宇宙意識の無限のエネルギーにどれだけ触れられるかにかかっています。

第3週

個人は宇宙意識に働きかけることができます。

その相互作用が原因と結果を生み出します。

したがって、思考は原因であり、あなたが人生で遭遇する体験が結果です。

最初は、行動は思考により意識的になされますが、習慣になると行動は自動的になり、潜在意識によってコントロールされます。

第4週

何かを始めてそれを最後までやり遂げないと、あるいはやる決心をしてもそれを続けないと、必ず失敗するクセがつくと現代心理学が教えています。

続けられないものは始めてはなりません。

いったん始めたらたとえ天が落ちても最後までやり通してください。

何かをする決心をしたらそれをやってください。

何にも、また誰にも邪魔させてはなりません。

何かを思考する時、最初は苦労するかもしれませんが、2度目は少し楽になります。

そして、何度も何度も考えているうちに、やがてそれは心の習慣になります。

同じことを考え続けると、最後には自動的なものになるのです。

そうなると、そう考えざるを得なくなります。

今や自分の考えることに自信を持ち、いささかの疑問もありません。

私たちは確信します。知っているのです。

第5週

ある考えを納得すると、それを受けた意識的な心が潜在意識へ伝え、そこでその考えは交感神経系により拾い上げられ、物質的な身体へと組みこまれます。

言葉が肉体と化すのです。

そうした方法で、私たちは自分自身を絶えず創造・再創造しているのです。

今日の私たちは過去の思考の結果です。将来、私たちは今日考えているような存在になるでしょう。

引き寄せの法則が私たちにもたらすのは、私たちが好むものでも、望むものでもありません。

他の誰かが持っているものでもありません。

私たち自身のもの、つまり意識するとしないとにかかわらず、私たちが思考のプロセスで生み出したものをもたらすのです。

不幸にも、私たちの多くはそれらのものを無意識に生み出しています。

この遺産を所有するに至った人は完全に変身します。

これまで夢にも見たことのないパワーの感覚を持つようになるのです。

彼らはもう臆病風に吹かれず、動揺して怖がることもありません。

しっかりと全能の神とつながるのです。

彼らの中で何かが目覚めたのです。

それまで全く意識していなかった驚くべき潜在能力を持っていることを発見したのです。

第6週

まず最初に、私たちが生きている偉大な精神世界があります。

この世界は全知全能で、宇宙のすみずみまで行き渡っていて、私たちの願望に応えてくれますが、どの程度こたえてくれるかは、私たちの目的や信念の強さに比例します。

私たちが抱く目的は存在の法則に一致していなければなりません。

第7週

最初の一歩は概念化の作業です。それもまた非常に重要なステップなのです。

それはあなたが構築しようとしているものの設計図にあたるものだからです。

設計図はしっかりしたものでなければなりません。

永久的なものでなければならないのです。

建築家は30階のビルを建てるプランを練る時、事前にあらゆるラインや細部を思い描きます。

エンジニアは渓谷に橋を架けるとき、まず無数の部品の必要強度を確かめます。

彼らが実質的な作業を始める前に、最終結果をみます。

同じようにあなたも、自分が欲しているものを心の中に思い描かなければなりません。

あなたは種を蒔こうとしています。

けれども、種をまく前に、どんな収穫があるか、あらかじめ知らなくてはなりません。

それが概念化するということです。

その後、ビジュアリゼーションのプロセスが来ます。

あなたは細部に至るまで完璧に映像を見なければなりません。

細部がはっきりし始めると、それを物質化する方法や手段がわかってきます。

思考は行動に導き、行動は手法を育み、手法は友人を育て、友人は環境をもたらします。

最後に第3のステップ、すなわち物質化が達成されます。

第8週

次のステップは、思考のパワーを受け取る立場に身を置くことです。

それは宇宙の隅々にまで行き渡っているので、当然あなたの内部にもあるのです。

それでもパワーは養い育てなければなりません。

そのため、私たちは受容的にならなければなりません。

その受容性は身体的な強さと同じように鍛錬によって獲得されます。

本物のパワーは内側からやってきます。

誰にでも使えるパワーはすべて人間の内部にあります。

その力を目に見えるようにするには、まず自分の中にそれを認めて、一体化しなければなりません。

第9週

もし状況を変えたいと思うなら、自分自身を変えなければなりません。

自分の望む状態を思念し続けてください。

それを既成事実として確信するのです。

そうすれば、強力な肯定的力が働くようになります。

絶え間なく繰り返すことによって、それが私たち自身の一部になるのです。

ビジュアリセーションは、あなたが必要とする結合のメカニズムです。

それは見ることとはまったく異なるプロセスです。

見ることは物理的で、客観的な外的世界にかかわっています。

他方、ビジュアリゼーションは想像の産物であり、主観的な内的世界の産物です。

それゆえ、生命力を持っており、成長します。

思い描かれたものは形をとってあらわれます。そのメカニズムは完ぺきです。

イメージを鮮明に、そして完璧にすることができるようになれば、あなたは物事の核心に入り込めるようになるでしょう。

物事がありのまま見えるようになるからです。

あなたは集中する方法を学んでいるのです。

集中する対象が健康、大好きな花、理想、込み入ったビジネスの企画、その他の人生の問題、何であってもそのプロセスは同じです。

あらゆる成功は、目指す対象に粘り強く集中することによって成し遂げられてきたのです。

第10週

原因と結果の明確な知識がない普通の人間は気分や感情に支配されます。

そういう人はもっぱら自分の行為を正当化するために考えます。

ビジネスマンとして失敗すれば、運に見放された、音楽が嫌いなら、音楽は金のかかる贅沢だといいます。

事務的な仕事で成績を上げられなければ、屋外作業ならもっと成功できたのにといいます。

友達がいないと、個性が強すぎて評価されないと言います。

妥当な理由なくしていかなる結果もないと理解している人間は、私情を交えずに考えます。

結果のいかんにかかわらず、根本的な事実を掘り下げるのです。

そのような人は、たとえどこに導かれようと事実をありのままに見ます。

問題をあますところなく見つめ、必要条件を完全に満たすのです。

そうすれば世界は友情、名誉、愛、承認を持ってそれに応えます。

第11週

聖書からの引用『祈り求めるものはすべてすでに得られたと信じなさい。

そうすれば、そのとおりになるだろう』という言葉に集中します。

『求めるものはすべて』という言葉に示されているように、どんな制限も課せられていないことに注意してください。

制限があるとすれば、それは私たちの考える能力や耐える能力の限界を示しています。

第12週

宇宙精神は単なる知性ではなく物質です。

この物質が引き寄せの法則によって電子を結び付け、原子を形作らせる引力なのです。

次に原子は同じ法則によって寄せ集まり、分子を形成します。

分子は客観的な形態をとります。

こうして、愛の法則が原子だけではなく、世界や宇宙、想像が生み出すもの、すべての現象の背後で働く創造する力であることがわかるのです。

第13週

思考は心の中の支配的な思いに対応する状態を生み出します。

したがって、もし私たちが災難を恐れていれば、恐れは強力な思考形態なので、私たちは災難を引き寄せる結果を招くでしょう。

長年の苦労と努力の結果を頻繁に押し流すのは、こうした思考形態なのです。

何らかの形の物質的富を思念すれば、それが得られるかもしれません。

集中的な思考は、私たちの願望を実現するために必要な環境を生み出します。

ところが自分が望んでいると思っていたものを手に入れたものの、それらが期待どうりの結果をもたらさないことがたびたびあります。

父と私は一つであること、父とは万物がそこから生まれる宇宙精神、創造者、根源物質であるということを知らねばなりません。

第14週

もしあなたが不満であっても、不満であることを否定すれば、不満な状態を生み出しているエネルギーを撤退させることになります。

根っこからそれを切り取り、生命力を奪うことになるからです。

成長の法則が客観的世界のすべての現象を例外なく取り仕切っていることを思い出してください。

したがって、不満な状態を否定しても、即座に変化を生み出すことはないでしょう。

植物は根を切られてもしばらくは生き残りますが、徐々に萎み、最終的には消滅します。

同じように、不満な状態に思いをめぐらさなければ、徐々にですが確実にそんな状態は消滅します。

私たちはこれとは全く逆のことをする傾向があります。

当然、効果も全く正反対です。

大抵の人は不満な状態に故意に集中します。

そうすることで、その状態を勢いづかせるエネルギーを与えてしまっているのです。

第15週

成長は古いものを新しいものと、良いものをもっと良いものと取り換えることによって達成されます。

それは条件付きの、互恵的な活動です。

というのも、私たちはめいめい完璧に独立した思考体で、与えるものだけを受けて取ることができるからです。

自分の持ち物にしつこくしがみついていれば、持っていないものを手に入れることはできません。

自分が引き寄せる者の目的を察するようになると、自分の状態を意識的に制御できるようになり、それぞれの経験から、成長するのに必要なものだけを引き出せるようになります。

その能力のいかんによって、どこまで調和や幸せを達成できるかが決まります。

より高い次元に達し、より広い視界を持てるようになれば、成長に必要なものを知る能力がどんどん高まっていきます。

必要なものを知る能力が高まれば高まるほど、確信をもってそれを見分け、引き寄せ、吸収するようになります。成長に必要なもの以外、目に入らなくなるかもしれません。

第16週

富の第一の特徴はこの交換価値なのです。

富が持ち主のしあわせに何らかの貢献をするとすれば、それが交換価値を持っているからだということがわかります。

この交換価値は、富を、理想の実現を可能にする真の価値を持ったものを得るための媒体にします。

ですから、富は目的として求められるべきものではありません。

目的を達成する手段としてのみ求められるべきものです。

成功できるかどうかは、単にお金をためることよりもっと高い理想を描けるかどうかにかかっています。

そのような成功を切望する人は自らが積極的に追い求める理想を自分の中に持たなければなりません。

第17週

すべての精神的な発見と偉業は願望と集中の結果です。

願望は最強の行動様式です。願望が一貫していればいるほど、啓示の効力が増していきます。

願望に集中が加われば、自然からどんな秘密でも得ることができます。

第18週

フレミング氏は英国科学知識普及界での演説の中で、このエネルギーを心に還元しました。

『煎じ詰めれば、エネルギーとは、私たちが心とか意志と呼んでいるものの直接的な働きの表現とみなすしかないかもしれません』と彼は言っています。

注意力を呼び覚ますのは関心です。関心が強ければ強いほど、注意力も大きくなります。

注意力が大きくなればなるほど、関心や反応も大きくなります。

注意を払うことから始めてください。

そうすればやがて関心を目覚めさせることになるでしょう。

その関心がより多くの注意を引き寄せ、それが更なる関心を生み出すという具合に続いていくでしょう。

こうした訓練で、注意力を養うことが可能になります。

第19週

恐れは強力な思考形態です。

それは神経の中枢を麻痺させ、血液循環に置く影響を及ぼし、筋肉系を麻痺させます。

ですから、恐れは身体、脳、神経、筋肉など全身に影響を及ぼすのです。

恐れを克服する方法は、言うまでもなくパワー(生命力)です。

私たちは心と物質を2つの異なった事象として語りますが、洞察力が鮮明になると、働いている原理は一つしかない(心だけ)ことが明瞭になります。

第20週

パワーを身につける秘訣は、心の原理と力、その運用方法を完璧に理解することであり、それはとりもなおさず、宇宙精神と自分の関係を理解することでもあります。

心の原理が不変であることを覚えておいてください。

そうでなかったら、頼りにならないでしょう。すべての原理は不変なのです。

宇宙精神のエッセンスが自分の内側にある、実は自分自身であることを知覚し始めると、いろいろなことが起こります。

まず、自分のパワーを感じ始めます。そのパワーはあなたの想像力に火をつけ、インスピレーションの松明に点火し、思考に生命力を吹き込みます。

その結果、あなたは宇宙のすべての目に見えない力とつながっていると実感し始めます。

あなたが恐れずに計画を立て、巧みにそれを実行することを可能にするのはそうしたパワーなのです。

第21週

願望が決断、能力、勇気、パワー、その他のスピリチュアル・パワーを必要とするものなら、イメージにそれらの要素を組み込むことを忘れないでください。

それらは思考と結びついた感情であり、あなたが必要なものを引き寄せるための強力な磁力を生み出します。

同時にイメージに生命を与えます。生命は成長を意味します。ですから、成長し始めるとすぐに、実質的な結果が保証されます。

心の力がどのように働くかは、私たちの習慣が形成されるプロセスにはっきりと示されています。

私たちが一つのことを何度も繰り返しやっていると、それはだんだん簡単になり、ほとんど自動的にできるようになります。

それが習慣の形成されるプロセスです。悪い習慣を破る場合にも同じルールがあてはまります。

習慣になっていても、やるまいと決意して、やらずにいれば、やがてそれから完全に自由になれるのです。

一度、挫折しても、希望を失ってはいけません。

なぜなら、その法則は絶対無敵なものであり、たとえ間をおいても、努力を続けていれば、必ず良い結果をもたらしてくれるからです。

第22週

思考はスピリチュアルな種子であり、潜在意識に植えれば、目を出して成長します。

けれども、不幸なことにその果実は私たちの気に入るものであるとは限りません。

気に入らない場合が多いのです。

さまざまな形の炎症、麻痺、いらだち、病気は、一般的に恐れ、心配、気苦労、不安、嫉妬、憎悪などの顕れです。

ですから、病をいやすために必要なのは、生命エネルギーを全身にくまなく行き渡らせることなのです。

そのためには、恐れ、心配、気苦労、不安、嫉妬、憎悪、その他の破壊的思考を排除しなければなりません。

それらの思考は、有毒な廃棄物の排出を制御する神経や腺を破壊する傾向があるからです。

第23週

ポジティブで建設的な、人のためになる思考を抱けば、必ず良い結果がもたらされます。

宇宙の旋律は絶妙なバランスから成り立っています。何かを送り出したら、何かを受け取らなければなりません。

さもないと、真空が生じてしまいます。

このルールを守って努力すれば利益を得ることに失敗することはありえません。

お金の意識はひとつの心構えです。それは商取引の大動脈への入り口となります。

願望は流れを生み出す引力となり、恐れは流れを止めたり、逆流させたりする大きな障害となります。

恐れはお金の意識とは正反対のものです。それは貧困の意識です。

法則は不変なので、私たちは与えるものをそっくり受け取ります。

もし怖れを抱けば、恐れたものを受け取ります。

お金は私たちの人生の基盤を形作り、優れた知性の持ち主の最高の思考を引き寄せます。

第24週

私たちはベルを『音をだす道具』とみなしますが、ベルにできるのは、空中に振動を生み出すことだけだということを知っています。

これらの振動が一秒間に16回の速度に達すると、耳に聞こえる音を生み出します。

人間の耳は一秒間に3万8千回の振動音まで聞くことができます。(人間の耳で聞くことができる音の周波数は20Hzから2万Hzというのが通説)

振動数がそれを超えると、ふたたび沈黙が訪れます。

ですから、音はベルの中にあるのではなく、私たちの心の中にあるのです。

あなたがしなければならないのは、先に述べた真実を自分に納得させることです。

それができれば、願望実現の法則を理解するのにさほど困難を感じないでしょう。

これまで明らかにしてきたように、真の思考は生命の原理を含んでおり、自ずと現れます。

イメージを形成するあらゆる種類の集中、自己納得、自己暗示といったものが、願望を実現する簡単な方法のすべてなのです。

それぞれの週には、イメージトレーニングがついている。

もし興味がおありなら、下記に文庫本のリンクをつけておいたので、購入し、実際に24週間かけてイメージトレーニングをされると、成功をつかむための高い効果があるのでお勧めする。

出典: ザ・マスター・キー チャールズ F.ハアネル  著 河出書房新社 

詳しく読みたい方は ↓↓↓

△ 思考は現実になる

▲ 潜在意識を変えて幸せになる方法