潜在意識の発見
潜在意識(無意識)という概念は、東洋においては、仏教などの中に、5感以外で感じる意識以外に末那識、阿頼耶識という潜在意識に似た概念があるが、西洋においては、フロイトが、潜在意識の発見者と言える。
フロイトは、ヒステリー患者などの治療の際、患者をリラックスできる寝椅子に寝かせ、自由に頭に浮かぶものをつなげて話してゆく自由連想法により、患者の無意識にある抑圧がどのようなものかを探り治療してゆくという方法をとった。
フロイトの特性として、当時の西洋社会において一般的だったであろう宗教的な道徳観による性の抑圧が、幼少期の体験により、いろいろな形で潜んでいることを見つけ出し治療していった。
フロイトの治療法
自由連想法
その治療法として、よく使われたのが、自由連想法により患者の無意識にある性的抑圧の原因を知り、その状況を患者に言語化してもらうことで、心の平静を取り戻す(除反応)というお話療法と呼ばれた療法である。
夢分析
また、患者から夢を聞き、それを分析し、患者の潜在的な願望を伝えることにより症状を消す夢分析と言われる治療法もよく使われた。
精神心理学
フロイトの療法は、精神心理学と名付けられ黎明期の多くの医師がこの精神心理学を学び活用していた。現在でもナラティブ療法として、体系化され主な療法の一つである。
フロイトの精神心理学は、無意識に初めて取り組んだ方法としては、画期的であったが、すべての精神疾患の原因を、性的欲動に求めたのは無理があったように思われる。
この後、フロイトの元で学んだアドラーやユングが、無意識の理解をさらに深め、療法においても大きな革新をしていった。
△ 思考は現実になる
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