ナポレオンヒル博士の「成功哲学」が完成されるまでの軌跡
ナポレオンヒルの生い立ち、そしてアンドリューカーネギーとの出会いから始まる成功哲学が、完成するまでの道のりが、詳細にまとめられている。完成への鍵となるのが、2人の女性であるというのが、とても興味深い。
成功のための基本的な考え方 思考は現実化しようとする衝動を秘めている
一文無しだったエドウィン・C・バーンズが成功したように、燃えるような目標や願望があれば自分の人生を切り開くことができる。
目標や願望に向かって正しく努力すれば、その分だけ成功は近づいてくるのにあと1歩のところで諦めてしまう人が多い。
目標や願望を持つことが全ての達成の第一歩である。たとえ子供でも、目標や願望を持っていれば大男を打ち負かすことができる。自分の目標を前向きに考える習慣を身につければ、不可能と思われたことも実現することができる。
ヘンリーフォードがそうであったように、信念を持って執着すれば、不可能を可能にすることができる。
心で考え、できると信じた事は実現できる。
願望の設定は、あらゆるものの達成の出発点である 成功のための第1のステップ
願望や目標が完全に心を捉えたら、もう迷う事は無い。成功はあなたのものだ。
この上で示した「願望実現のための6カ条」願望や目標黄金に変えるノウハウである。アンドリュー・カーネギーはこのノウハウで巨富を手にいれたのである。
願望や目標は、一時的敗北を成功へのステップに変える。マーシャル・フィールドが焼け跡に世界一の店を再建したのも願望の力であった。
耳のない少年が聞こえるようになり、「素質がない」と言われた少女が一流のオペラ歌手になり、医師に見放された病人が回復したのも、すべて願望や目標の力による。
自分で認めない限り「限界」などというものはない。
信念は願望実現の原動力である 成功のための第2のステップ
信念なくして成功はない。信念は深層自己説得によって強化することができる。
「自信を育む公式」の実践は難しいものではない。絶望的になれば絶望的な結果を招き、勝利や幸福を願えばそのとおりの結果となる。
リンカーンやガンジーに見られるように、ゆるぎない信念は何百万人もの人々の心を引きつけ、1人の心のようにまとめあげることができる。
得る前に与えよ。これは、自分の利益のためだけのビジネスを、人々と利益を分かち合うビジネスに変えなければならない、ということである。
人は信念によって、豊かにもなるし、貧しくもなる。
信念は限界を打ち破る役目を果たす。
あなたが求める富によってあなたの人生が決まる。
深層自己説得を活用する 成功のための第3のステップ
人は第六感を持つが、潜在意識に作用するのは五感である。創造的な思考の種子を潜在意識に植え付ければ、それを育成することができる。
実際にお金が手に入ったかのように思い込むと、思いがけないところからお金が集まってくるようになる。目標額を高く、明確にし、期限をはっきりと決めることだ。
潜在意識にひらめいたことは、直ちに実行せよ。機を逸すると命取りになる。
この章で示した3つの簡単な手順で、深層自己説得を自在に使えるようになる。これにより自分の運命を変えることができる。
逆境は、常にそれ以上の利益の種子を秘めている。
個人的経験と観察力を高める 成功のための第4のステップ
知識を持っているだけでは役に立たない。明確な願望や目標を達成するために活用してこそ役に立つのだ。
教育は、経験と人々との交流から得られるものだ。ヘンリーフォードは無学であったからこそ富を築くことができたのである。
知識を得るのはたやすい。この上で示した5つの知識源を参考にするとよい。
品物ではなく、サービスやアイデアを高く売ることができる。60歳を過ぎてからでも、この方法で成功した人もいる。
この章で述べたことを実行すれば、他人より10年先じることができる。
知識は豊かさやと続く道であるが、その道を進む決心がなければ豊かにはなれない。
脳の中に浮かぶ森羅万象の世界を活用せよ 成功のための第5のステップ
人には、改良的想像力と独創的想像力がある。訓練によってこの2つを合わせ持ち得ることができるようになる。
想像力は成功の触媒であり、失敗の中には見られない。アサキャンドラーはコカコーラの製造法を発明したのではなく、その味を富に変える方法をイメージしたのだ。
明確な目標金額が想像力に裏打ちされれば、お金はいくらでも集まってくるものだ。
巨富を手に入れるのは簡単なことである。新しいアイディアではなく従来のアイディアの組み合わせだけで何百万ドルも手に入れることさえある。どんなにすばらしい道具も、使い方を知らなければどうにもならないのである。
体系的な行動計画を立てる 成功のための第6のステップ
実践的な計画づくりに必要な4つの原則に沿ってマスターマインドを形成すれば、あなたの実力の何倍もの力を発揮することができる。
互いに刺激しあえる仲間と、同じ信念を持ち、共通の目標持つことが大切である。
リーダーになるための11の重要な条件を活用し、リーダー失格の10大原因を参考にして、消極的な考え方に陥らないようにする。
失敗を招く30の原因を1項目ずつチェックし、該当するものがあったらそれと戦い、勝利を得ることだ。
自己分析のための28の質問に正確に答えることにより、あなたは成功への正しい軌道に乗ることができる。
今日の先進諸国には、誠実でありさえすればどんな人にも富を築くチャンスと自由がある。繁栄は資本力の上に築かれているが、その限りない資本力はあなた自身である。
成功にも失敗にも言い訳はいらない。
速やかに決断せよ 成功のための第7のステップ
決断力の欠如が失敗の最大の原因である。他人の意見も大切だが、それに惑わされてはならない。あなたの人生はあなたの意思で決まるのである。
決断力は強大な力を発揮する。成功者は例外なく素早い決断力の持ち主である。
アメリカの独立の経緯など、偉大な決断にまつわる物語を調べ、あなたの人生の指針としていただきたい。
自由を求める強い願望が自由をもたらすのと同様に、巨富を求める願望は巨富をもたらす。
力強い人とは、自分の力を信じている人である。
忍耐力を身につける 成功のための第8のステップ
炭素がもろい鉄を強い鋼鉄に変えるように、忍耐力は人の性格を変える。富を意識すれば潜在意識が作用して、富をもたらし続けるようになる。
忍耐力の基礎は石の力である。忍耐力を鍛えるためにはやつの14の秘訣がある。
ファニーハースト、ケイトスミス、WCフィールズたちが忍耐力の価値を示してくれた。またムハンマドの物語は、忍耐力が歴史まで変えてしまうことを示した。
忍耐力を日常の習慣として身につけるには4つのステップがある。
忍耐力を身につける4つのステップにより、今まであなたに悪い影響与えてきた消極的で絶望的な意識を除去することができる。
失敗を恐れることはない。逆境の中には、すべてそれ相応かそれ以上の大きな利益の種子が含まれている。
忍耐力は、ただ耐えるということではない。成功しようとする人には熱意がなければならない。
マスターマインドの力 成功のための第9のステップ
アンドリューカーネギーの成功の秘密。マスターマインドは、あなたも今すぐ活用できるものである。組織がされ方向づけられた知識は、あなたの生涯の力となる優れたノウハウである。
2つ以上の頭脳が調和のとれた協力をすれば、超越的ともいえる作り出すことができる。
豊かになるには、計画を立てて協力者をつくらなければいけない。貧乏のままでいたいのなら計画を立てなければ良いのだ。
財産を築くのに不可欠なエネルギーをもたらしてくれる知識の源泉は3つある。マスターマインドにより、あなたはそれを使いこなすことができる。
幸福は行動することによってもたらされる。行動しなければ何も生まれてこないのである。
モチベーションを生み出す魔法のアイディア 成功のための第10のステップ
自分が好きでやった仕事は決して無駄にはならない。報酬以上の仕事をした人には、遅かれ早かれ、仕事をした以上の報いがある。
怠けようと思えば怠けられる仕事もある。だが、怠けている人には、それ以上のものは決して得られない。
奉仕をしてその報酬を得ないと言う事は無い。それは、仕事をしなければ報酬を得られないと同じくらい確かなことである。
自分の仕事の監督者は自分自身である。「プラスアルファの 魔法」と言うノウハウの活用の仕方は、自分自身で発見しなければならない。
自分が選んだ職業分野でリーダーシップを取れないようでは、成功おぼつかない。
潜在意識は海面下の王国である 成功のための第11のステップ
潜在意識は、どんな情報や思考ー破滅をもたらす思考や富をもたらす思考などー無差別に受け入れファイルしてしまう。
潜在意識に受け入れられやすいのは、理路整然たる理性ではなく感情的な思考である。
感情には、7つの積極的なものと、7つの消極的なものがある。あなたは絶えず、消極的な感情が「思考のひらめき」の中に入り込まないようにし、積極的な感情を潜在意識が受け入れるように努めなければならない。
潜在意識は、人間の有限の意識と無限の知性とを結びつける絆である。人間は、無限の知性と好きなように交信することができる。
毎日、潜在意識の働きを活用する力を養っていけば、まもなく、どんな計画や行動をも成功に導く力が得られるようになるだろう。
人間の偉大さは、その人の思考の偉大さによって決まる。
頭脳は宇宙が宿る小さな器である 成功のための第12のステップ
「潜在意識」と「創造的想像力」と「深層自己説得」の3つのノーハウの活用によって思考の力を引き出すことができる。それによって、他の人々にはない見えない力を発揮することができる。
人間は「目に見えない力」によってコントロールされている。精神科学における新たな発見が自己開発の強力な道具になる。
140億もの脳細胞がさまざまネットワークをつくってあなたの忠実な召使いとなり、思考パターン、想像力、意思を形成する。この働きによって、富を得るための知恵は次々とあなたの頭脳に形成される。
豊かになりたいと思う人は多いが、そのための明確な計画と燃えるような願望を持っている人は少ない。
第六感はエイチの殿堂への扉を開く 成功のための第13のステップ
第六感は成功哲学の頂点となるものである。第六感はまた、本書で示した他の全てのノウハウをマスターすることによって、はじめて体得し、理解し、応用することができる。
第六感が発達すれば、あなたの守護神は、いつでも英知の殿堂の扉を開けてくれる。
勘や第六感は、インスピレーションと同じように、限りある「意識」と「無限の知性」とを直接につなぐものである。
あなたは、どの時代の偉人にも共通する「何か」に気がついたはずである。その「何か」が、芸術、科学、ビジネスなどの分野で奇跡を起こしているのである。
強烈な本能を創造的なものに転換せよ 成功のための第14のステップ
性衝動を独創的なエネルギーに転換する方法を知っている人は幸せである。
性的エネルギーは、あなたの熱意、創造的イマジネーション、強烈な願望、忍耐力、その他と同じように、富と幸福を得るための力となる。
性的エネルギーは人間の感情の中で最も強いものなので、これを上手に展開していけば、偉大な成功を収めることができる。
失敗も生き物である 成功のための第15のステップ
失敗を恐れてはならない。失敗は形を変えた恩恵であることが多いものである。
失敗には、それに見合った利益の種子が含まれている。その種子を見つけ出し、芽を出させで結実させるには、明確な目標と心構えがなくてはならない。
失敗が恵みとなるか災いとなるかはその人次第である。失敗にどう反応するかが問題なのである。
人生は挑戦の連続である。どのような現実でも、失敗として受け止めない限り、失敗はこの世にはない。
勝利者は断じてあきらめない。諦めるものに勝利はない。
悲しみを通して魂にいたれ 成功のための第16のステップ
悲しみは、人間の最高の感情である愛情とよく似ている。悲しむことのできる脳力は、それだけで、その人の精神的資質の深さを示している。
悲しみは、それを建設的な行動や人格の形成へと転用すれば巨大で積極的な力となってくれる。悲しみが力を失えば悪魔が代わりにやってくるのである。
悲しみ意外に魂に通じる関門を開ける鍵はない。魂こそは無限の英知という大海原へ船出する港である。
悲しみは、人間を動物的なものから区別する自然の根本的な摂理である。どんな悲しみも、それに見合う喜びの種子を含んでいる。
悲しみは、その人の魂を高めてくれる。悲しみを災いとしてではなく恩恵として受け止めよ。
不安と言う名の7つの亡霊 成功のための第17のステップ
不安という心の状態は誰でもが感じるものであるが、その多くは、優柔不断と疑惑という2つの敵のために、自ら作り上げてしまったものである。
言い訳は、あなたを縛りつけるだけである。成功のためのノウハウを実践するのに、言い訳はいらない。
われわれは、形がある富も形のない富も得ることができる。形のある富であるお金は、幸福や長寿、楽しみや心の平安を得るのに役立つ。
人生において最も貴重な宝が健康である。その健康は、病気をもたらす不安をあなたの心の中から取り除くことによって得ることができる。健康はあなた自身の努力によって手に入れることのできる財産なのである。
不安を克服すれば、成功への道をどこまでも進むことができる。
出典: 思考は現実化する ナポレオンヒル著 田中考顕訳 きこ書房
詳しく読みたい方は こちら ↓↓↓
△ 思考は現実になる
コメントを残す