大人のADHD:自分でできる治療法
当サイトでは、潜在意識を変えることで、あらゆる問題に対処でき、幸せになることが可能であるとの信条から、ADHDに関しても、その原因を潜在意識の観点から特定したうえで、対策をご紹介してゆきたい。
基本的には、軽度な症状に関しては、アファメーション手法を、イメージナビゲーションにより、何度も繰り返し聞き、自分も口に出すことで、潜在意識に入れてゆき、自分で、ADHDの症状を緩和してゆくことができるようにする。
ただし、今までの経験によるトラウマなどで、アファメーションが、逆効果になる場合に関しては、その内容に関してはメンタルブロックが強く働いている可能性が高いため、ヒーリングなどにより、メンタルブロックを外してから、アファメーションを実施する方法をおすすめする。
さらに、ADHDの症状が強くこれらの方法でも、一定の効果が出ない場合は、エンジェルマスター法や、エンジェマなどを使い、自分自身の行動への意識付けを高めることにより、ADHDの症状をなくし、健常者の行動と変わりないものに変えてゆく。
大人のADHD(不注意):自分で出来る治療法
上記で、大人のADHDに関して、潜在意識を活用した治療法の概要をご説明したが、この章では、20代の男性患者の事例を元に、ADHDの症状のひとつである不注意のいくつかの症状別に患者の方が自分自身で行っていただいた治療法をご紹介していきたい。
◆上司からの指示を適切にこなすということがなかなかできず、指示を勘違いしたり、自分の思い込みで仕事を進め、上司の叱責を受けることが多かった。
原因は >>
- 上司の言うことを、自分の考え方に近い部分だけに関心を持ち聞いている。
- 自分の何となくの思いに妙なこだわりがあり、それが正しいと無意識に思い込んでいる。
- そのため、上司の指示であろうと、無意識に自分の思いこみに従い行動してしまう。
対策は >>
ADHDが原因と言われる上記症状は、以下の点を自分の無意識に言い聞かせ理解させることで改善する。
- 仕事に関しては、上司の方が広範な知識を持っていること
- 仕事である以上、上司のイメージに近い業務を行うことが義務であること
- 自分の思いは思いとして、上司の話をちゃんと聞いた方が、職業人として、よりよい待遇を得ることができること
治療法 >> アファメーション イメージングナビゲーションで実施
【 アファメーション:例文 】
- 私は、自分の判断だけに頼らず、上司や同僚に意見を聞きながら仕事を進めます。
- 私は、仕事をするうえで、何のために行うのか、どのように行うのかを詳しく聞きます。
- 私は、自分のこだわりを捨てて、上司のイメージ通りに仕事を行います。
ただし、この患者は、3のアファメーションに関して、メンタルブロックが生じたため、こだわりからの解放のヒーリングを数週間にわたり実施した。
その結果、3のアファメーションが可能になり、徐々に行動に変化が出始めた。
◆自分のまわりの物に対する注意が散漫で、物を雑に扱い、よく壊したり、なくしたりする傾向は、大人になってもずっと続いている。
原因は >>
本人は、まず自分がしたいことを、早くしたいのであって、その方法とか過程とかには、あまり興味がない。
例えば、野球がしたい時に、バットとかグローブとかをどう扱うかということよりも、投手が投げたボールをとにかく遠くへ打ち返したいという思いばかりが先行している。
だから、バットやグローブなどは雑に扱い壊すことも、なくしたりする。
対策は >>
上記症状は、以下の点を自分の無意識に言い聞かせ理解させることで改善する。
- 目標を達成するためには、一つ一つの積み重ねが大切であること
- 目標を達成するまでのプロセスをはっきり知ることが大切である。
- そのプロセスを、一つ一つ丁寧に行うことではじめて目標は達成できる。
治療法 >> アファメーション イメージングナビゲーションで実施
【 アファメーション:例文 】
- 私は、目標を達成するために一つ一つを大切にします。
- 私は、目標達成までのプロセスをはっきりイメージできます。
- 私は、プロセスの一つ一つを丁寧に実行します。
このアファメーションを毎日繰り返すことにより、徐々に動きが丁寧になり、ゆっくりと物を扱うようになった。
◆仕事の目的を忘れることが多く、自分が気にかかることがあると、その問題の解消のところに興味がいき、ずっとそれに向かって努力をし続けるが、目的とずれているために、上司、同僚に評価されることはない。さらに、目的達成のために余分な時間がかかってしまい、批判の対象となっている。
原因は >>
上司が考える仕事の目的よりも、その目的を遂行するために行う自分の作業の質を上げることや、自分が大切だと思うところをきちんと対応したいと思いが先に立ち、その部分に力を注ぐため、作業の結果は、上司が与えた仕事の目的からはずれていて、さらに、自分の興味の部分を追いかけているため、余分な時間がかかることになる。
対策は >>
この問題に関しても、以下の点を自分の無意識に言い聞かせ理解させることで改善する。
- 仕事をする上で、組織としての目的を常に意識に乗せること
- 組織全体の目的を達成するための行動に絞り実行する
- 仕事をする際、自分に組織の目的に関係ないこだわりがないか常に問いかける
治療法 >> アファメーション イメージングナビゲーションで実施
【 アファメーション:例文 】
- 私は、組織としての目的を具体的に確認してから仕事をしています。
- 私は、組織の目的を達成するために行動しています。
- 私は、組織の目的に関係ないこだわりがないか常に問いかけています。
このアファメーションを毎日繰り返すことにより、仕事をする際、上司の説明をよく聞くようになり、時々、自分の行動が、上司の指示に即しているか、修正するところはないかを確認するようになり、その結果、ほうれんそう(報告、連絡、相談)が適切に行われるようになり、上司からの評価がずいぶん上がったとのことだった。
◆仕事や作業を順序だてて行うことが苦手で、どうしても、意識が自分の興味があるほうにいき、上司の叱責の対象になっている。
原因は >>
仕事の目的を達成するプロセスが頭になかなか描くことができない理由は、仕事の目的のために何をすべきかということは考えられるのだが、その一工程、一工程のいろいろな可能性や、情報収集に興味が行き、それらを深く掘り下げようという意識が先に行くため、思いついた工程を順番に並べることができない。
対策は >>
この問題に関しても、以下の点を自分の無意識に言い聞かせ理解させることで改善する。
- 仕事を達成するためには、できることだけでプロセスを作成する。
- 情報収集や、ヒアリングなどは、仕事を達成するために必要なものだけにする。
- プロセスは、常に、仕事を達成することをイメージして作成する。
治療法 >> アファメーション イメージングナビゲーションで実施
【 アファメーション:例文 】
- 私は仕事を達成するために、出来ることだけでプロセスを作ります。
- 私は、情報収集・ヒアリングなどは、仕事を達成するために必要なものだけにします。
- 私は、常に仕事を達成することをイメージしてプロセスを作ります。
このアファメーションを毎日繰り返すことにより、仕事を達成するためのプロセスを、かなりシンプルに描くことが出来るようになった。
ただし、アファメーションの2も、繰り返したにもかかわらず、情報収集、ヒアリングなどをプロセスに組み入れ、そこにとても時間がかかる状況が改善されないため、情報収集・ヒアリングなどにこだわる心を開放するヒーリングを、同時に行うようにした。
現在も、このヒーリングは、行っているが、情報収集・ヒアリングをして、仕事を完璧にしたいという思いが強く、改善には時間がかかっているが、以前に比べれば、仕事の際に、情報収集に時間をかけすぎることは減ってきているとのことだ。
今回は、ADHDの特徴的症状である不注意に関わる自分で出来る治療法をご紹介した。
他にも、以下のようなADHD症状の治療法も、興味のある方はご覧いただきたい。
【 参考記事:大人のADHD(多動性):自分で出来る治療法 】
【 参考記事:大人のADHD(衝動性):自分で出来る治療法 】
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