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退行療法でマインドセットを手放す

退行療法について

イメージ療法の中に、退行療法という手法があります。

幼少期の出来事や体験は、体験した当時の幼い心で受け止められたままの形で、大人になった自分の脳内に記憶としてしまわれています。

普段はその記憶のことを忘れていても、何らかの出来事がきっかけとなって、その記憶とその時の感情がよみがえって、心と体に大きな影響をもたらすことがあります。

この最たるものが、トラウマのフラッシュバックになりますが、そこまで強烈な出来事でなくても、誰もが、大なり小なり、同じような影響を心と身体に与える記憶を、幾つか、脳の中に持っています。

大人になった自分にとって、それらの記憶は、取るに足りないような出来事だったり、両親の口癖や幼い自分への接し方も、人生経験の違いや時代の制約によって、必ずしも正しいことではなかったことも分かるようになっていて、取り立てて気にすることもなく、思い出しもしない、そんな記憶だったりすることもあります。

けれども、子どもの自分がその記憶の出来事の瞬間に感じた、恐怖や驚き、悲しみや失望、怒りや無力感といった様々な感情は、その感じたままに記憶に封じ込まれていて、何かのきっかけで、その時の生々しさを伴って蘇ってきて、大人になった自分の心や行動に影響を与えてしまいます。

感情によるマインドセットは、このような記憶となる出来事によって、心の中に作られます。幼い自分が考えられる限りの、有効な行動規範として、もう二度とこのような辛い目に合わないように。

人は成長していきますが、記憶は刻まれた時のまま、脳の中にしまわれて、成長することがありません。幼い時には有効だった行動規範=マインドセットですが、成長した自分には合わなくなっていることに気づくこともありません。

退行療法は、この脳の中にあるネガティブな記憶を、その時点にさかのぼって、追体験し、イメージによって、記憶に封じ込められた感情を解き放ち、記憶を書き換えるという手法です。

退行療法を効果的に行うには、深い呼吸とリラックス法によって、脳波がシータ波になった状態で、マインドセットがつくられる起因となった場面まで、過去の記憶をさかのぼることが重要になります。

脳波がシータ波になった半覚醒状態が望ましいのは、覚醒したままで記憶をたどろうとすると、顕在意識が、過去にさかのぼって見ようとしている記憶に対して、色々な判断を下して、記憶そのものの追体験を妨げてしまう恐れがあるからです。

また、顕在意識によって、自由なイメージの広がりも妨げられてしまう為、退行療法の効果が充分に発揮されないということもあります。

過去にさかのぼったその記憶の場面で、療法の受け手は、イメージによって、ご自身で幼少期の満たされなかった要求を適えたり、受け止められなかった感情を表現したりして、記憶を書き換えます。

退行療法では、このようなイメージングを、誘導音声によって行っていきます。

退行療法で、マインドセットが作られた要因の記憶が書き換えられることによって、そのマインドセットも役目を終えて、薄れ、消えていきます。

ワークの効果的な聞き方

深いイメージングを行いますので、呼吸法と自律訓練法をしっかりと行っていただいた上で、誘導音声に従い、イメージをしてください。

呼吸法と自律訓練法については、第1週のサポートメールでご説明しましたが、再度、同様のものを載せておきます。

ワークの姿勢

ワークを行う効果的な姿勢は、瞑想する時のように、背筋を伸ばし、椅子に座って行う形ですが、リラックスすることがとても大事ですので、ご自分にとって、一番リラックスする姿勢が望ましいです。

寝てしまわない程度に、リラックスできる姿勢で行ってください。
横になって行っても構いません。

呼吸の仕方

人が自然にしている胸式呼吸は、息を吸う時に肺が広がる呼吸法です。
通常、ほとんどの人が無意識に胸式呼吸をしていますが、意識的に胸式呼吸をしようとして、息を吸い込み、ろっ骨を広げ、肺を横に広げると、肩と首に力が入って、緊張した状態になってしまいます。

それと異なり、ワークで行う腹式呼吸では、息を吸う時に横隔膜が下がり、肺の下、お腹の方から息を入れていくので、肺を横に広げるために、肩や首に力が入ることなく、リラックスした状態で呼吸ができます。

腹式呼吸は、「 鼻からゆっくり息を吸って、お腹から息を入れていき、口からゆっくり息を吐ききる 」、これを繰り返します。

ワークの誘導音声では、「 吸って 」とか「 吐いて 」としか言いませんが、ワークを行う際には、以下のことをイメージしながら、呼吸をすることをお勧めします。

心臓の鼓動(平均60~90回/分)に合わせ、3つ数えながら鼻から息を吸う

最初の1つで、下腹部に息を入れる
次の1つで、お腹の中心部に息を入れる
最後の3つで、胸いっぱいに息を吸い込む

続いて、3つ数えながら、口から息を吐く 

最初の一つで、下腹部から息を吐く
次の一つで、お腹の中心部から息を吐く
最後の3つで、胸部から息を吐き切る

これを無意識に出来るようになるまで、毎日行います。

複式呼吸をちょっと難しいと感じるのであれば、息を吸う時に、下腹部を膨らませ、吐くときに下腹部をへこませることを意識していただき、できるだけゆっくり呼吸することを心掛けるだけで十分に効果があります。

このワークでの自律訓練法

退行療法ワークにおいては、リッラクスして、心の深い部分に降りていくことがとてもじゅうようになりますので、自律訓練法を応用してはいますが、より深く入っていけるように、独特の方法を使用しています。

ワークの際には、イメージ誘導音声に合わせて、ゆったりと、身体をゆるめていってください。

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