うつ病になると、以下のような症状が出てきます。
ずっと気持ちがしずんで、一日のほとんどを寝て過ごしている。
いっさいの感情がわかず、読書も出来ず、テレビの内容も頭に入らず、簡単な身の回りのこともままならない。
今まで興味があったことにまったく興味がなくなってしまった。
辛いのに眠れなくて、食べることさえイヤになる。なにもやる気が起こらず仕事も出来ないうちに、自分が嫌になって、家族にも必要ない存在と思ってしまっている。
あまりに辛く、死にたいとさえ思ってしまった。
これらの症状に心当たりはありませんか?
これらの症状は、幼少時に、両親などの言動からあなたの心に出来てしまったマインドセットが、あなたの心がネガティブになり、その結果、ストレスが、あなたの心身に悪影響を与えたために起こっているものです。
これは、そのマインドセットを特定し、それを手放すことで、あなたの心身の状態は改善していきます。
この記事では、このような症状の原因となるマインドセットを手放すための退行療法について紹介していきます。
この療法は、ネガティブなマインドセットを手放すためにとても効果的な療法ですので、ぜひ最後まで読んでいってください。
退行療法について
幼少時のマインドセットの影響
幼少期の出来事や体験は、体験した当時の幼い心で受け止められたままの形で、大人になった自分の脳内に記憶としてしまわれています。
普段はその記憶のことを忘れていても、何らかの出来事がきっかけとなって、その記憶とその時の感情がよみがえって、心と体に大きな影響をもたらすことがあります。
この最たるものが、トラウマのフラッシュバックになりますが、そこまで強烈な出来事でなくても、誰もが、大なり小なり、同じような影響を心と身体に与える記憶を、幾つか、脳の中に持っています。
大人になった自分にとって、それらの記憶は、取るに足りないような出来事だったり、両親の口癖や幼い自分への接し方も、人生経験の違いや時代の制約によって、必ずしも正しいことではなかったことも分かるようになっていて、取り立てて気にすることもなく、思い出しもしない、そんな記憶だったりすることもあります。
けれども、子どもの自分がその記憶の出来事の瞬間に感じた、恐怖や驚き、悲しみや失望、怒りや無力感といった様々な感情は、その感じたままに記憶に封じ込まれていて、何かのきっかけで、その時の生々しさを伴って蘇ってきて、大人になった自分の心や行動に影響を与えてしまいます。
このようなマインドセットは、このような記憶となる出来事によって、心の中に作られます。幼い自分が考えられる限りの、有効な行動規範として、もう二度とこのような辛い目に合わないように。
人は成長していきますが、記憶は刻まれた時のまま、脳の中にしまわれて、成長することがありません。幼い時には有効だった行動規範=マインドセットですが、成長した自分には合わなくなっていることに気づくこともありません。
退行療法とは
退行療法は、この脳の中にあるネガティブな記憶を、その時点にさかのぼって、追体験し、イメージによって、記憶に封じ込められた感情を解き放ち、記憶を書き換えるという手法です。
退行療法は、マインドセットが出来た原因のところまで遡って、記憶の書き換えを行うためとても効果的です。ただ、なかなか一人で行うことが出来ないため、カウンセラーのような第三者が、過去に戻っていくイメージを言葉によって誘導していきます。
そして、幼少期のマインドセットが作られた経験にまでイメージの中で戻っていき、それを、解消していきます。
退行療法の仕方
退行療法を効果的に行うには、深い呼吸とリラックス法によって、脳波がシータ波になった状態で、マインドセットがつくられる起因となった場面まで、過去の記憶をさかのぼることが重要になります。
脳波がシータ波になった半覚醒状態が望ましいのは、覚醒したままで記憶をたどろうとすると、顕在意識が、過去にさかのぼって見ようとしている記憶に対して、色々な判断を下して、記憶そのものの追体験を妨げてしまう恐れがあるからです。
また、顕在意識によって、自由なイメージの広がりも妨げられてしまう為、退行療法の効果が充分に発揮されないということもあります。
過去にさかのぼったその記憶の場面で、療法の受け手は、イメージによって、ご自身で幼少期の満たされなかった要求を適えたり、受け止められなかった感情を表現したりして、記憶を書き換えます。
退行療法では、このようなイメージングを、誘導音声によって行っていきます。
退行療法で、マインドセットが作られた要因の記憶が書き換えられることによって、そのマインドセットも役目を終えて、薄れ、消えていきます。
『聴くだけカウンセリング』に興味ありませんか?
退行療法は、マインドセットが出来た原因のところまで遡って、記憶の書き換えを行うためとても効果的です。
ただ、このようなイメージ療法を行えるカウンセラーは少ないですし、他人であるカウンセラーの前で、過去のイメージを伝えるのは恥ずかしいものです。
この療法を、スマホからの音響・音声による誘導で、一人で出来る方法があります。
この方法であれば、一人で、好きな時間に、好きな場所で、何度でも出来ますのでとても効果的です。
うつ病などの心の病気をを改善するための退行療法に加えて、下記の療法を、スマホで聞くだけでうつ症状を改善することができます。
- 認知行動療法
- マインドフルネス療法
- イメージ療法
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