マインドフルネス瞑想とは
マインドフルネス瞑想とは、意識を 「今」 この瞬間のみに意識を集中し、過去の後悔も、未来の不安も、ほかの人々とのいざこざなど、感情を揺さぶることなく、脳を空っぽにして、穏やかな心の状態になることを目指した瞑想法だ。
この内容は、インドや日本に昔からあるウィパッサナー瞑想や禅などと、考え方の基本はまったく変わらないものだが、欧米の人が、東洋の瞑想の方法に、興味を持ち、やってみたら、ストレス解消や、集中力を高めることで、仕事の効率がとてもよくなることに気づき、現在急速に世界中に広がっているものだ。
ただし、欧米の人は、ウィパッサナー瞑想や座禅は姿勢だとか、意識の持ち方などが難しいと感じ、自分たちがしやすいように作り上げたものがマインドフルネス瞑想だ。 だから、逆に言えば、いいとこどりの瞑想法だから、
- ストレスを減らしたい
- 集中力を増したい
- いいアイディアを得たい
など、具体的な目標を持つ人には、とてもいい、簡単な瞑想法だといえる。
ここでは、簡単に、マインドフルネス瞑想の仕方をご説明する。
マインドフルネス瞑想の仕方も、他の瞑想法と大筋は変わらない。
【 参考記事:瞑想の仕方 】
準備
できるだけ静かな環境が望ましいが、マインドフルネス瞑想では、それほど環境にはこだわらない。リラックスできて、集中できるのなら、どこでも、いつでも、それほど問題ないと考えているようだ。 私は、瞑想は長年研究しているが、確かに、ストレスをなくし、集中力を高めることを目標とするのであれば、それで構わないと思う。
姿勢
マインドフルネス瞑想では、背筋を伸ばし、体を揺らしながら、体がまっすぐになりしっくりくる姿勢を選ぶ。 これだけだ。背筋さえ伸ばしていれば、横になっていても、歩きながらでさえ構わない。要は、リラックスして、集中できる姿勢であれば構わない。
リラックス
軽く目く閉じて、次に、肩の力を抜く、体全体をゆったりとした気持ちで力を抜く。
呼吸法
基本的には、腹式呼吸と同じだが、それほど、細かく考えずに、息を吸うときは、お腹のふくらませ、息を吐くときは、お腹がへこんでゆくぐらいのイメージで、通常より深い呼吸を行う。 このお腹のふくらみ、へこみに意識を向けて、深い呼吸を心掛ける。 ただし、意識して呼吸を調整するようなことはせずに、普通に呼吸を続けることが、重要だ。
イメージ
リラックスして、深い呼吸を続けながら、現在の体と心の状態を客観的に見続ける。
ここは、重要だが、決して、過去のことや、未来のことを思い煩ってはいけない。
今この時に意識を向けて、呼吸した息が、エネルギーのように入ってきて、体中をめぐってゆくイメージを、ゆったりと感じ続けることで、深いリラックスを感じてゆく。
以上、これだけだ。
こんな単純なことでも、ストレスを毎日感じている人とか、過去にくよくよしている人、未来が不安で仕方がない人、さらに、人間関係で悩んでいる人などは、やってみるといい。
最初は、イヤなことばかりに意識を奪われるだろうが、この瞑想法に慣れてくると、過去のこと、未来の不安などが、客観的、俯瞰的に見えてきて、だんだんそれほどのことと感じなくなってくる。
それと同時に、頭の中が空っぽになり、深いリラックスを得ることができるようになる。
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