DTCC手法とは
DTCC手法とは、(Drama Techniques that Change Cognition)の頭文字をとった手法で、『私』を主人公とした音響音声によるドラマを聞くことで、思い込みを改善していく手法です。
集団認知行動療法を取り入れた音響音声により作られたドラマにより、他者の視点から確認しながら、マインドセット(思い込みや信念)に気づき、それを心の中で弱めていくことが出来ます。
集団認知行動療法の活用
ドラマに登場する『私』以外の人々の言葉にさせることにより、集団認知行動療法の手法を用いています。
自分でもカウンセラーでもない他者の視点や意見に触れることで、自分の考えを客観的に見つめる機会が自然と生まれますし、気づきや変化をより安心して自然に受け入れることができます。
ドラマの聴き方
主人公の『 私 』を自分だとイメージしてください。
その『 私 』のことを
とても大事に思っている男女の天使
朝陽(あさひ)と 陽向(ひなた)
が、あなたに、いろいろと語りかけます。
その言葉に素直に、耳を傾けましょう。
そうすることで、あなたのマインドセットが自然に変化していきます。
さらに効果を高めるには、
① 主人公の『 私 』になりきってください
うつ症状のある『 私 』の気持ちを自分のことのように感じ
悲しいことは悲しみ
嬉しいことに対しては
心から喜んでください。
② 天使の朝陽と陽向に対して、
できるだけ親近感を持ってみてください
朝陽と陽向は、心からあなたのことを思っています。
あなたが
「よくなりたい」
と思っていることを
彼らは十分に理解しているので、
あなたの力になりたいと、心から思っています。
その思いを感じてみてください。
そして、できれば、
彼らが言った言葉をそのまま、
あなたの心の中で繰り返し言ってみてください。
これは、
ペーシング
(相手の話すスピード、声の大きさ、トーンなどを似せる)
バックトラッキング
(相手の話したことを繰り返す)
と言って、
元々は、会話相手への
親近感を得、共感を深めやすくする手法です。
天使たちが
あなたの分身である『私』に向けて伝える思いを、
『私』であるあなたが、心の中で声にして繰り返す。
すると、
天使たちへの親近感と共感が
あなたの中で呼び起こされ
あなたの認識がおのずと変わってゆきます。
聴くことによる効果
マインドセットが、両親や、まわりの人々からの影響を受けて、それに対処するために頭で考えて(思考によって)作られたものであれば、
認知行動療法により
そのマインドセットがどのようなもので
自分の心に、
どのような影響を与えているのかを理解した上で、
そのマインドセットが、
現実には当てはまらないようだ、
ということが分かってくると、
マインドセットから開放されて、
心が緩んで、
思い込みが軽くなっていきます。
あなたのマインドセットが、思考で作られているものであれば、認知行動療法のドラマ手法により、認知が変わり、行動が変わっていくことになります。
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