朝陽のイメージングで心を癒やすワーク
イメージングの働き
リラックスして脳波が深い眠りの時に現われるシータ波に近くなっている状態になると、脳内でイメージ誘導されている情景を、実際の出来事のように感じることが出来るため、気持ちよく感じるイメージを思い描くと、そのイメージを実体験のように経験することができます。
そして、実体験のように経験されたイメージが、脳内の感覚を受け取る部位である扁桃体に作用し、リアルな記憶として書き込まれ、さらに、各種ホルモンの分泌へとつながるのです。
リラックスの仕方(自律訓練法)
このワークは、自律訓練法を応用し、出来るだけシンプルに作成しています。
ワークの際には、イメージ誘導音声に合わせて、手・足・体・頭などに、順番に意識を向け、「 リラックス 」と声をかけられた時には、重たい又は、温かい、どちらでも良いので、しっくりくる方をイメージして、その部位を感じてください。緊張がほぐれて、より深くリラックスできます。
呼吸法や自律訓練法を行うことによって、段々と脳波をシータ波(半分眠っている状態の脳波)に近い状態にすることができるようになります。
ワークの効果的な聞き方
ワークの姿勢
ワークを行う効果的な姿勢は、瞑想する時のように、背筋を伸ばし、椅子に座って行う形ですが、リラックスすることがとても大事ですので、ご自分にとって、一番リラックスする姿勢が望ましいです。
寝てしまわない程度に、リラックスできる姿勢で行ってください。
横になって行っても構いません。
呼吸の仕方
通常、誰もが意識せずに行っている胸式呼吸ではなく、お腹まで深く息を吸い込む腹式呼吸を、日常的に行えるようにしていきます。
深く息を吸い込む腹式呼吸は、胸式呼吸に比べ、無駄な筋肉を使うことなくリラックスして、より多くの酸素や気を取り入れることができるため、自律神経が落ち着き、より安定した気持ちになることができます。
人が自然にしている胸式呼吸は、息を吸う時に肺が広がる呼吸法です。
通常、ほとんどの人が無意識に胸式呼吸をしていますが、意識的に胸式呼吸をしようとして、息を吸い込み、ろっ骨を広げ、肺を横に広げると、肩と首に力が入って、緊張した状態になってしまいます。
それと異なり、ワークで行う腹式呼吸では、息を吸う時に横隔膜が下がり、肺の下、お腹の方から息を入れていくので、肺を横に広げるために、肩や首に力が入ることなく、リラックスした状態で呼吸ができます。
腹式呼吸は、鼻からゆっくり息を吸って、お腹から息を入れていき、口からゆっくり息を吐ききる、これを繰り返します。
ワークの音声誘導では、「 吸って 」とか「 吐いて 」としか言いませんが、ワークを行う際には、以下のことをイメージしながら、呼吸をすることをお勧めします。
「 吸って 」と聞こえたら3つ数えながら鼻から息を吸う(6秒程度の間隔です)
最初の1つで、下腹部に息を入れる
次の1つで、お腹の中心部に息を入れる
最後の3つで、胸いっぱいに息を吸い込む
「 吐いて 」と聞こえたら、3つ数えながら、口から息を吐く (6秒程度の間隔です)
最初の一つで、下腹部から息を吐く
次の一つで、お腹の中心部から息を吐く
最後の3つで、胸部から息を吐き切る
これを無意識に出来るようになるまで、毎日行います。
複式呼吸をちょっと難しいと感じるのであれば、息を吸う時に、下腹部を膨らませ、吐くときに下腹部をへこませることを意識していただき、できるだけゆっくり呼吸することを心掛けるだけで十分に効果があります。